南南西の空 - その2

 

そこで待っていたのは、後から振り返るととても不思議な事ばかり。
積み重ねていく日々の生活の、ある時点には、自分にとって重要な意味を持つような瞬間も含まれることになりますが、まさにその時を過ごしている最中にはそんな事は思わず、淡々と過ごしているものです。

 今思えば、いわゆる瞑想にあたる事をこの時初めてやっていました。ふと、周りの空気と一体になって混ざってしまいたい感覚になり、立ち止まって静止して、自分と周りの空気との境が無くなって全てと一体になる感覚を楽しんでいました。瞑想などというものは知りませんでしたが、自然にいわゆる瞑想をしていたのですね。

 

面白いことに、その直後にその後の人生が大きく変わる事になる、出会いがありました。そして今から数年前、その土地とは深いつながりがあった事が判りました。

更に面白い事には、その旅の出発直前には、申し込んでいた当時の国内最大手の旅行代理店がまさかの倒産というハプニングがあり。当初の予約の全てが消えてしまい、行き先の国とホテルを変えざる得なくなったのです。何もしないために快適なホテルに滞在するための旅だったので、先ずは快適なホテルを決めるのが先決。写真を見てここだ!と思ったホテルはインドネシアにありました。

 何がどうなっても、結局は、その時その国のその場所に行く事になっていて、強制方向転換されたのでしょうね。面白い。

 子供の頃、“南南西に何かある”、“そっちの方に行かないと” と感じていたのはその場所を、“その時がきたら・・”はそこに行く時の事だったのだな、と、かなり後になってから自分の中で2つの出来事が繋がりました。今はもう、あの南南西の感覚はありません。そこでやるべき事は済んだのですね。生まれた時から持っていたのであろうあの感覚の結末は、確かに大きな意味のある事でした。

 

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